素材メーカー系商社/寝具向けでサステ対応/再生素材を積極提案

2019年12月09日 (月曜日)

 素材メーカー系商社が寝具寝装向けでサステイナビリティー(持続可能性)に対応した素材に力を入れ始めた。再生ポリエステルの提案も目立っている。

 ユニチカトレーディングのマテリアル営業部ホームテキスタイル課は、寝装向け素材として、ケミカルリサイクルで生産する再生ポリエステル「エコフレンドリー」や、植物由来の糖から作られ、自然環境下で水と二酸化炭素に分解されるポリ乳酸繊維「テラマック」を提案する。中高級羽毛“側”(中わたを入れる前の半製品)で使用する「テンセル」リヨセルも環境配慮素材として訴求する考え。マテリアル営業部の椎葉浩幸部長は、サステイナブル素材を「来期、本格販売する」方針を示す。

 東洋紡ユニプロダクツのライフスタイル事業部寝装グループは、3~5日に東京で開いた21春夏東洋紡繊維総合展で、寝装素材のテーマの一つに「エコ・サステイナビリティー」を据えた。マテリアルリサイクルポリエステルを芯に使用した綿との複合糸「エコポリィ」、インドの有機綿を使った素材「ソレイユオーガニック」を提案。ユニフォーム向けで打ち出すバイオ由来の原料から製造するポリエステル「エコールクラブ・バイオ」、生分解性素材「ダース」も要望があれば寝装向けでも活用していく。

 東レインターナショナルのインテリア部は、トレーサビリティー(追跡可能性)にもこだわった東レのペットボトル再生ポリエステル「アンドプラス」の活用を図る。