東洋紡/4本部制に再編/ソリューション提供を推進

2020年02月10日 (月曜日)

 東洋紡は4月1日付で大がかりな組織再編を実施する。これまでのフイルム、スペシャリティケミカル、繊維機能材、バイオ・メディカル、機能膜・環境の5本部を「フイルム・機能マテリアル」「モビリティ」「生活・環境」「ライフサイエンス」の4ソリューション本部体制へと移行。繊維を冠した本部がなくなる。

 プロダクトアウトの視点で編成した組織体系から顧客や社会の課題解決のためのソリューションを提供するビジネスを推進していくため、マーケット領域ごとの新しい組織に変える。

 あらゆる移動手段としての“モビリティ”市場で事業をくくり直し各事業のシナジーを発揮させるため、エンプラ事業総括部とエアバッグ事業総括部を統合しモビリティソリューション本部を発足。傘下に両総括部とモビリティ管理部、同マーケティング戦略部、同品質保証部を配する。

 環境、不織布、繊維機能材に再編した生活・環境ソリューション本部傘下には、不織布事業総括部、繊維機能材事業総括部などのほか東洋紡STC、呉羽テック、ユウホウ、日本エクスラン工業を置く。

 このほか、HR・サステナビリティ推進部門を新設。ESG、SDGsなどを社内外に積極的に発信していくため、コーポレートコミュニケーション部の企画・マーケティング、広報両グループを同部門傘下のサステナビリティ推進部に移管する。