米ファンドのRMB/三陽商会に身売り要求か

2020年02月14日 (金曜日)

 米有力ファンドのRMBキャピタルが三陽商会に対し、身売りを検討するよう求めていることが12日にわかった。三陽商会は「昨年12月に書面を受け取った。今年1月にRMBと面談している」と明かした。書面を送った時点で、RMBの持ち株比率は5%程度だった。

 三陽商会の20年2月期は4期連続の最終赤字になる見通しで、再建スキームの見込みが甘かったことを指摘したとみられる。書面の内容については「回答できない」とした。一方、書面を入手した一部メディアによると、希望退職の実施やAI(人工知能)による需要予測の戦略的投資にもかかわらず業績は低迷し、追加投資を含め、大きな資本の傘下で立て直しを図ることを提案したという。