三陽商会「エコアルフ」/渋谷にアジア初の旗艦店/持続可能な商品と店装

2020年03月04日 (水曜日)

 三陽商会は13日、スペイン発の持続可能なファッションブランド「エコアルフ」のアジア初となる旗艦店「エコアルフ渋谷」(東京都渋谷区)を開設する。店舗面積は2フロア・約265平方メートルで、リサイクル素材や環境負荷の低い素材、副資材のみで製作した服、雑貨アイテムを提案する。

 店装に使う資材は、持続可能な資源(木材・鉄・コンクリートなど)をベースに、サステイナビリティー(持続可能性)を体感できる空間に仕上げる。同ブランドは、その都市の文化やアイデンティティーを重視することから、和のテイストを店舗デザインに盛り込む。

 具体的には、土間を連想させる床や壁、宮城県丸森町で採掘した独特の経年変化を見せる“伊達冠石”を什器(じゅうき)に採用。1階の壁面にはブランドのメッセージやディスプレーを配置するほか、2階には巨大スクリーンを置き、定期的にサステイナビリティーに関する講演を行う。

 商品は婦人服、紳士服、子供服、シューズ、アクセサリー、ヨガの6カテゴリーで構成。日常着を主力に、リサイクルポリエステルを使った婦人レインコートや紳士ジャケットといったアイテムを投入。アクセサリー類はバッグを中心に、服と連動したリサイクル素材を採用している。10日からブランド公式サイトでネット通販もスタートする。