新型コロナ関連情報

2020年03月12日 (木曜日)

〈経産省が要請/下請、個人業者に配慮を/納期遅れ、短納期発注で〉

 経済産業省は10日、新型コロナウイルス感染症で影響を受けている下請業者、個人事業主・フリーランスとの取引について、親事業者や発注事業者に一層の配慮を要請した。

 新型コロナが世界的に広がりを見せ、日本国内においてもサプライチェーンなどへの影響が生じている。下請事業者からは、親事業者が十分協議することなく、納期遅れを理由に取引を中止、適正なコスト負担を伴わない短納期発注を受けたなどの相談が寄せられている。

 このため、経済産業大臣名で、下請事業者と十分な協議を実施し、損失補填(てん)を求めることなく、納期や支払いなどについても柔軟な対応を行うなどを、業界団体代表者(800団体)を通じて配慮を要請した。発注の取り消し、数量や仕様の変更も十分な協議を求める。

 収入の減少が生活基盤に直結する個人事業主・フリーランスとの契約を変更する場合も、十分な協議が必要。報酬額や支払い期日などの新たな取引条件を書面などで明確化するなど、下請振興法、独占禁止法、下請代金法などを踏まえて適正に行うことを要請した。再開させる場合も、できるだけ従来の取引関係の継続をするよう厚生労働大臣、公正取引委員会委員長と連名で関係団体を通じて要請する。

 政府は新型コロナの影響を受ける事業者の資金繰りについて第2弾の緊急対応策を取りまとめた。11日から新たに「中小企業金融相談窓口」(日本政策金融公庫、商工中金など)を開設した。

〈規模縮小して実施/東京クリエイティブサロン〉

 東京クリエイティブサロン実行委員会は、15~31日に開催予定の「東京クリエイティブサロン」について、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い内容を変更、規模を縮小して実施する。15日に実施予定のオープニングセレモニーは中止となった。各エリア(日本橋・丸の内・銀座・渋谷・代官山)で開催予定のイベントは、状況に応じて変更または中止となる。

 日本橋エリアでは、「サクラ・フード・マーケット」「圏外ライブステージ」「東京・春・音楽祭」などの中止を決めた。

〈秋展と併せ最大規模で/「第7回ファッションワールド東京 春」延期〉

 リード エグジビション ジャパンは、新型コロナウイルス問題を受け、4月1~3日に開催を予定していた「第7回ファッションワールド東京 春」の延期を決めた。10月27~29日に東京ビッグサイトで開く「第11回ファッションワールド東京 秋」と合併し、アジア最大級の規模で開催する計画。

 春展を構成する第7回「国際アパレルEXPO春」「国際バッグEXPO春」「国際シューズEXPO春」、第5回「国際アクセサリーEXPO春」「国際生地・素材EXPO春」「国際ファッションOEM EXPO春」は全て秋展に会期を移して行う。

〈可能な範囲で在宅勤務 感染拡大の防止で/東洋紡〉

 東洋紡は新型コロナウイルスの感染リスクの低減、感染拡大・集団感染の防止などを目的に16日から当面の間、可能な従業員の在宅勤務を実施する。当該期間中の問い合わせなどにはメールの利用を呼び掛けている。