三陽商会「キャスト」/インスタで「共感マーケ」/デジタルネーティブに発信

2020年03月23日 (月曜日)

 三陽商会は、昨年8月に販売を開始した婦人ブランド「キャスト」で、会員制交流サイト(SNS)を介したデジタルマーケティングをスタートした。キャストの公式インスタグラムで、さまざまなシチュエーションのビジュアルを用意。計18ルックとキャッチコピーを発信し、ブランドへの共感を図る。

 同ブランドは20代後半~30代前半が主力ターゲット。SNSなどデジタルに強い客層に向け、今回のマーケティングを実施する。具体的には、インスタグラムのフェースフィルター機能を導入し、18ルックの顔部分に自身の顔をはめ込むことができる。同画像はインスグラムタで共有も可能。

 公式ウェブサイト上でもルックと動画を公開し、商品をシームレスに閲覧、購入できるシステムを構築。オーバーサイズのトレンチコートを着用した「サボテンすら枯らす女」、ギンガムチェックのロングスカートをポイントにした「ヒトメボレを信じる女」など、ユニークなビジュアルを発信している。

 同ブランドは現在、百貨店・商業施設28店舗、直営店1店舗、ネット通販などで販売。19秋冬シーズンにデビューし、キャストのオリジナル映画を見ながらパソコンやスマートフォンで商品を購入する“シネマコマース”という手法を取り入れ、ネット通販に送客するビジネスモデルを展開している。