東洋紡STC メンズインナー/抗ウイルス素材前面に/綿の高機能素材も

2020年05月25日 (月曜日)

 東洋紡STCは21春夏向けのメンズインナー・肌着素材として、ここにきて引き合いを集めているという抗ウイルス素材「ヴァイアブロック」を打ち出す。

 同社は「爽快コット」「アグリーザ」を主力にメンズインナー・肌着素材を展開しており、19春夏商戦は「まずまずの販売量を確保した」としている。爽快コットは優れた吸汗速乾性や肌離れ、ドライタッチなどを特徴とする綿の高機能素材。アグリーザは銀イオンで除菌性能をもたせたアクリレート繊維。黄色ブドウ球菌、白癬菌、大腸菌といった幅広い菌類に効果を発揮する。

 20春夏商戦では新型コロナウイルス感染拡大の影響で一転、苦戦に転じたとしており、21春夏に向けてはテレワークやメールによるユーザーとの商談、企画提案を強化し巻き返しを目指す。

 21春夏では、爽快コット、アグリーザとともに、新型コロナに伴い引き合いが急増しているというヴァイアブロックを前面に押し出して商戦に臨んでいる。数年前からマスクや寝装関連品、家電用フィルター向けの販売を先行させてきており、21春夏では綿リッチ(ヴァイアブロック20~30%・綿70~80%)な混紡糸をアウターを含む用途に重点的に投入する。