帝人フロンティア 「ソロテックス」/新しいエコタイプを開発/植物由来とケミカルリサイクルを組み合わせ

2020年07月01日 (水曜日)

 帝人フロンティアは植物由来成分による原料と使用済みポリエステルなどをケミカルリサイクルで再生した原料を使用する新素材「ソロテックス エコ ハイブリッド」(写真)を開発した。20秋冬から原糸、テキスタイルをファッションやスポーツ衣料、ユニフォームなどの用途に投入。20年度で5億円の販売を計画しており、22年度で15億円へと引き上げる。

 同社によると近年、環境配慮型素材に対するニーズが高まってきていることを背景に、原料の約40%を植物由来とするポリトリメチレンテレフタレート(PTT)と通常のポリエチレンテレフタレート(PET)とを貼り合わせたサイドバイサイド構造の「ソロテックス」の需要は拡大してきたという。

 同社はこのほどポリマーを適正に貼り合わせる技術を向上させ、植物由来のPTTとケミカルリサイクルによるPETとを複合したソロテックス エコ ハイブリッドの開発に成功した。

 安定したストレッチ性の発現を可能としたほか、石油由来の原料による素材と同等のクリンプ構造、染色加工ができる品質を実現したとしている。33~330デシテックスという幅広い繊度の原糸を生産できるという。