ユニチカトレ―ディング/臭い残りを防止/新たなポリエステル素材

2020年08月04日 (火曜日)

 ユニチカトレーディングはこのほど残存皮脂に起因する臭いの発生を低減するポリエステルの新素材「バイスティン」を開発した。21春夏からスポーツ、ユニフォーム、ホームウエア、インナーをターゲットに販売を開始する。

 ポリエステルは夏場のような汗をかくシーズンでは素早く汗を乾かし洗濯後の乾きが早いなど便利な素材ではあるが、繰り返して着用すると臭いが残りやすいという問題があった。

 同社は不快な臭い残りの原因となる皮脂が繊維内にとどまることを防ぐために、繊維1本1本に機能剤を強固に結合させ複雑なネットワーク構造を形成させた臭い残り防止素材バイスティンを開発した。

 ポリエステル100%のニットで社内着用試験を行ったところ、15回以上着用の場合で56%が、30回以上着用の場合で100%が「バイスティンの方が臭い残りが少ない」と回答したという。