三陽商会・21春夏婦人服/ブラウスセットアップを/抗菌など機能性も訴求

2020年10月29日 (木曜日)

 三陽商会の婦人服ブランドは21春夏でブラウスセットアップを打ち出す。新型コロナウイルス禍でテレワークが広がり、ジャケット需要が落ち込んでいるため。イージーケアや抗菌加工などの機能性も婦人服で取り入れられている。

 「エポカ」は20秋冬に好調なニットコレクション「ラ・マリア」シリーズをアップデート。編み地変化やプリーツ加工など表情を変化させてトータルコーディネート提案する。

 新型コロナ禍を受け、新シリーズとしてブラウス&ボトムスを軸にしたセットアップ企画「24ファブリカ」も開発した。オフシーンを意識したジャージー素材にイージーケア性を付与した新シリーズ「ラ・マリア・イン・カーサ・リュ・テックス」も価格を3割ほど下げて投入する。

 ビジネスラインの「ポール・スチュアート」は「かしこまった場が少なくなり、ジャケットやワンピースが伸び悩む」。このため、労働環境の変化に対応した新たなビジネスウエア「ネオビジネスライン」を新設した。

 ジャケットレスでも見た目のきちんと感があり、リラックス感、機能性も備えたセットアップ。ブラウス感覚で着用できる軽いジャケットのセットアップや、ブラウス&スカートのセットアップなどをそろえる。従来のビジネスラインも抗菌防臭・軽さなど機能性のあるジャケットを展開する。

 カジュアルの「エヴェックス バイ クリツィア」は、来春夏に向けて売り筋を中心にした型数の見直し、来店動機につながる月ごとの企画、強みの再強化を掲げる。もともとブラウスは強かったが、4月はゼブラ柄、ストライプ柄などのブラウスを拡充する。

 5月は接触冷感素材を強化し、ブランドポリシーでもあるサステイナブル企画として打ち出す。FSC(森林管理協議会)認証の木材パルプを原料にしたトリアセテート66%とポリエステル34%の生地を使用。トレンドのシアー感がある。ロングブラウス、半袖プルオーバー、シャツ、プリーツスカートで展開する。