純利益に転換 繊維が黒字に/ユニチカ 4~9月期

2020年11月11日 (水曜日)

 ユニチカの2020年4~9月期連結決算は売上高548億円(前年同期比9・4%減)、営業利益27億9800万円(2・4%減)、経常利益16億1千万円(25%減)、純利益37億3100万円(前年同期は13億8300万円の損失)となった。

 当期は売り上げ総利益率を前年同期の22・7%から24・1%に改善したものの10%近い減収のため営業微減益に。受け取り保険金33億9800万円の計上、前年の訴訟損失引当金繰入額25億円がなくなったため純利益に浮上した。

 繊維事業では、衣料繊維で苦戦を強いられたものの、医療用ガウン、防護服での拡販が収益を下支えし、営業損益を前期の赤字から黒字に転換した。

 機能資材に含まれる不織布では、スパンボンド、スパンレースとも医療用ガウン、制菌シート向けの販売が伸びた。産業繊維事業では、短繊維が好調、ポリエステル高強力糸が低調と明暗を分けた。

 通期では、売上高1100億円、営業利益44億円、経常利益27億円、純利益38億円を見込んでおり、無配を継続する。