東レ・ディプロモード/「キマイラ スキン」でコート開発/極薄・軽量が売り

2021年02月24日 (水曜日)

 東レ・ディプロモード(東京都中央区)はこのほど従来の合成皮革とは全く異なる手法を用いたビンテージレザー調の新感覚ヴィーガンレザー素材「キマイラ スキン」によるコートを開発した。

 22日からマクアケを通じ開発支援プロジェクトに着手しており、応募者には3万円で商品をリターンする。期間は3月23日まで、目標金額は30万円。

 通常の天然皮革の場合、強度を保つためにある程度の厚みが必要となるが、キマイラ スキンは薄さ0・3ミリというコンパクトさ、防風・撥水(はっすい)性能を持っている。

 キマイラ スキンには、東レの複合紡糸技術「ナノデザイン」を駆使した単糸繊度0・19デシテックスという超極細繊維が使われている。

 生地化するときに、従来にない特殊製法を導入し、0・3ミリという一般にコート地として使われるレザー生地の2分の1以下の軽さにしたという。

 樹脂が使われていないため、長期の着用耐久性によるサステイナブル性に加え、従来の合繊製品にはないビンテージレザー調の色調が特徴。