東レ「ウルトラスエード」/奨学金デザイナーが採用作品披露/「上海ファッション・ウィーク」ショーで

2021年04月13日 (火曜日)

 【上海支局】東レのスエード調人工皮革「ウルトラスエード」の中国市場での認知度が高まり、自動車用途などでの採用が順調に進んでいる。10日に中国の若手デザイナー、ジャックス・ウェイ氏が、「上海ファッション・ウィーク」の公式ショーでウルトラスエードを採用した作品を披露した。ファッション用途での採用に弾みがつきそうだ。

 東レは、中国でデザイナーブランドの支援事業を展開するレーベルフッドと共同で奨学金制度「ウルトラスエード×レーベルフッド イノベーションアワード」を実施している。ウェイ氏は2021年受賞者で、今回レーベルフッドが開いたイベントの中でウルトラスエードを採用した21秋冬のコレクションを発表した。

 ウェイ氏はパリでデザインを学び、同地のセミオーダーブランドで経験を積んだ後、19年上海で自身のブランド「ジャックス・ウェイ」を立ち上げた。古典的な要素と現代的なシルエットの融合が得意で、今回は70年代文化にインスパイアされた作品を披露した。ウルトラスエードをジャケットやコートなどに多数採用した。