伊藤忠/ベトナムからの衣料品輸出の拡大進める

2021年04月28日 (水曜日)

 伊藤忠商事は、ベトナムにおける主力事業の一つである繊維関連事業の拡大を進めている。今年はベトナムからのアパレル製品などの輸出額を千億円に引き上げることを目指しているようだ。21日付「ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)」が伝えた。

 伊藤忠商事は2015年に国営ベトナム繊維・衣料グループ(ビナテックス)と資本・業務提携を結び、香港の子会社を通じてビナテックス株の5%弱を取得。18年には4690万ドルを追加出資して持ち株比率を15%弱に引き上げた。ベトナムを欧州向け衣料品輸出の拠点にすることを目指している。現在、伊藤忠のベトナムからの衣料品輸出のうち、およそ半分をビナテックスが占めている。

 ベトナムと欧州連合(EU)との自由貿易協定(EVFTA)が20年8月に発効したことで、繊維製品・衣料品の輸出は今後も増加する見通し。ベトナム産製品の人気は高まっており、大手アパレルブランドが中国よりもベトナムから繊維製品を調達することが増えているという。

[NNA]