アパレル不振で減収減益/伊藤忠繊維C 3月期

2021年05月11日 (火曜日)

 伊藤忠商事繊維カンパニーの2021年3月期連結決算は、収益が4350億円(前期比19・1%減)、売上総利益が895億円(16・7%減)、営業利益が75億8400万円(39・2%減)、純利益が16億900万円(82・3%減)の減収減益だった。

 アパレル関連事業の販売不振を中心とした全般的な取引低調などにより2割近い減収となり、各段階の利益も三景での減損損失などにより大きく減少した。

 ジョイックスコーポレーション、エドウイン、三景の純損益はそれぞれ、8億円、17億円、82億円の赤字だった。香港のIPA、中国のITSはいずれも黒字を確保した。

 今期は、新型コロナウイルスの影響は一定程度残るものの、アパレル関連を中心とした業績回復を見込むとともに、経費の削減、前期の一過性損失の反動が出るとして、売上総利益1100億円(22・9%増)、純利益230億円(約14倍)を見込む。