ほぼ前年並みを確保 ヘルスケアが下支え/旭化成

2021年05月14日 (金曜日)

 旭化成の21年3月期連結は売上高2兆1060億円(前期比2・1%減)、営業利益1718億800万円(3・1%減)、経常利益1780億3600万円(3・2%減)、純利益797億6800万円(23・2%減)の微減収微減益だった。

 当期はヘルスケアで増収を確保したものの、マテリアル、住宅が減収に。米国の製薬企業ベロキシスで組織再編に伴う税金費用を先行して計上したため純利益が2桁%の減益となった。

 繊維事業が含まれるパフォーマンスプロダクツ部門は11・3%の減収、44・8%の営業減益。コロナ禍によってベンベルグ、ロイカの両事業が最も苦戦を強いられた。人工皮革「ラムース」は4~5月の苦戦を経てその後、急回復。下半期以降、タイトに推移している。

 22年3月期では売上高2兆3750億円、営業利益1900億円、経常利益1960億円、純利益1550億円を見込んでいる。売上高は過去最高、営業利益は過去3番目の見通し。