東レ/ギニアから感謝の意/感染対策衣普及で

2021年05月19日 (水曜日)

 東レはこのほど国際協力機構(JICA)と2019年度から実施してきた「ギニア国 感染対策衣普及促進事業」を今年1月に完了し、同国の感染症対策強化への支援に対してギニア共和国保健省国家公衆衛生安全保障庁より謝意を受けた。

 同社は15年から同国で使い切りの防護衣「リブモア5000」感染対策タイプの実証実験に取り組み、17年には同国保健相の要請に応じて感染対策タイプ1万着を寄贈するなど緊密な連携を続けてきた。

 ギニア国 感染対策衣普及促進事業はJICAより「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」の採択を受け、同機構の協力で実現したもの。

 ギニアでは16年のエボラウイルス病アウトブレイク制圧以降も小規模な再発があり、ほかにもマラリア、麻しん、黄熱病などが継続的に発生しているという。

 20年以降は新型コロナウイルス感染拡大防止対策も加わり、医療・保健従事者に対する業務上の安全性向上、業務負担の軽減が急務となっている。

 東レは同事業を通じ、安全性と快適性を高いレベルで両立させたリブモア感染対策タイプを提供し、医療従事者などに感染リスク管理に関する講義、リブモアの着脱訓練を実施することで同国の感染症対応能力強化に貢献するとともに、その普及・適正利用を促進してきた。

 今後もリブモア事業の拡大を通じ、アフリカを始めとする途上国の感染対策強化、医療従事者の安全性向上と負担の軽減、よりよい保健医療サービスの質向上に貢献したいとしている。