スタイレム瀧定大阪/成都で個展を初開催/内陸都市の開拓へ

2021年06月25日 (金曜日)

 【上海支局】スタイレム瀧定大阪は23、24日の2日間、四川省成都で個展を開いた。地場ブランドの来場者に、機能性を持つファッション向け生地をアピールした。日系生地商社が成都で個展を開くのは初めて。今回展を機に、成都での顧客開拓を加速する。

 成都の既存顧客を中心としたデザイナーブランドや、ネット通販ブランドなど、約30社が来場した。重慶からも百貨店ブランドの関係者が訪れた。

 出展したのは、日本と中国で備蓄する機能生地。製品サンプルと、海外市場向けの日本製生地コレクション「MOZZ(モズ)」や中国製生地「COE(コエ)」のハンガーサンプルを訴求した。成都周辺では、機能性のニーズが高まっていると言う。

 成都で開催したのは、「今後の市場として可能性を感じている」(現地法人、時代夢商貿〈深セン〉の山田智彦総経理)からだ。

 内陸都市では近年、デザイナーブランドやネット通販ブランドなどの新興ブランドが増えている。日系生地商社が手掛ける価格帯の生地を使えるブランドは限られるが、成都を中心に顧客は徐々に増えている。