東レ/安全・衛生素材を重点投入/ウエアのニット化にも対応

2021年06月28日 (月曜日)

 東レは2021年度のオフィス・サービスユニフォーム事業で、サービス業や接客業からの引き合いが旺盛な安全、衛生を担保する抗ウイルス「マックスペックV」のような素材で拡販を計画する。また、オフィスやサービス分野で進行するウエアのニット化に対応し、梳毛調「マニフィーレ」のニット版を売り込み、市場浸透を目指す。

 20年度は新型コロナウイルス禍の影響で病院白衣、オフィス、サービスでともに苦戦を強いられ、特に病院白衣向けの販売が伸び悩んだという。

 21年度を迎え、病院白衣では3~5月の繁忙期に荷動きが活発化し、今も市況は堅調に推移しているという。オフィス、サービスの回復は遅れ気味で、「秋口から回復に向かうのでは」(機能製品事業部・浅井英東京ユニフォーム課長)と見通している。

 昨年10月から11月にかけてオンラインでウェブ展を開催し、2021年度のプロモート素材群を紹介。今年は秋にリアル展も含めて再度の開催を計画している。

 ウェブ展では、サービス業や接客業からのニーズが高まっている抗ウイルス加工「マックスペックV」、防汚加工「テクノクリーン」、防汚・抗菌加工「同DE」のような安全、衛生に関わる素材群を強力に打ち出したほか、オフィス向けの梳毛調マニフィーレ、メンズワーキング向けのストレッチ織物「ライトフィックス」による企画提案に取り組んだ。

 オフィス、サービスの両用途で「ニットが注目されている」としており、ジャケット、パンツ向けに開発したマニフィーレの丸編み、ライトフィックスの丸編みを重点的に投入し新規顧客の開拓を目指す。

 サステイナブルを求める顧客には、ペットボトル再生ポリエステル「エコユース」、部分バイオポリエステル「エコディア」を打ち出すとともに、ペットボトルのトレーサビリティー、白度にこだわって開発した「&+」(アンドプラス)を売り込んでいく。