赤字幅が大幅に縮小/三陽商会21年3~5月期

2021年07月01日 (木曜日)

 三陽商会が6月30日に発表した2021年3~5月期の連結決算は、赤字幅が大幅に縮小した。純損失は7億4800万円で、前年同期は45億9600万円の損失だった。売上高は87億1千万円で、前年と比較し51・4%増となったが「前年は全国規模で店舗休業があった。対前々年の売上高には及ばない」とした。

 新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言の発令に伴い、店舗の臨時休業による固定費など2億900万円を特別損失として計上。一方で、仕入れ原価の低減や在庫管理の強化、実店舗・自社ECでセールを抑制したことで粗利益率は50・1%と想定を上回る水準となった。販管費の削減も進捗し、営業損失は5億6600万円で、前年の29億9600万円の損失から縮小した。

 通期は売上高440億円、営業利益1億円、経常利益5千万円、純利益0円を見込む。いずれも従来予想を据え置いた。