三陽商会「クレストブリッジ」/江角泰俊氏の監修に手応え/新たにカプセルコレクション販売

2021年07月20日 (火曜日)

 三陽商会が展開する婦人服「ブルーレーベル・クレストブリッジ」、紳士服「ブラックレーベル・クレストブリッジ」は、デザイン性を強めたカプセルコレクションを8月に投入する。21春夏シーズンから両ブランドのクリエーティブ・ディレクターを務める江角泰俊デザイナーのデザインが好評で、より高感度なコレクションを展開するに至った。

 婦人、紳士服ともに江角氏の名前を記した「ブルーラボ・エズミ」「ブラックレーベル・エズミ」とし、21秋冬にそれぞれ20型、9型を提案。ブルーラボ・エズミでは、3ウエー仕様のトレンチコートや異素材をドッキングさせたニットアウター、チェック柄にチュール素材を重ねたロングスカートなどを打ち出した。

 価格は既存ラインと比べて1~2割程度高くなる。江角デザイナーは「今年3月の店頭販売が好調だった。協業による好結果が出たことで、ブランドの方向性が固まった」と話す。

 三陽商会では20~30代女性の新規顧客を開拓できたことで「江角氏のディレクションに手応えを感じている。既存ラインに加え、感度の高いカプセルコレクションで“アフターコロナ市場”に備える」と説明した。

 21秋冬は、既存ラインで、ボリュームスリーブのニットカーディガンやレース襟のニットウエア、オリジナルのパターンを組み合わせたキルトスカートなどディテール性の強い商品を展開。英ビクトリア・アンド・アルバート美術館の展示品から影響を受け、ビクトリア朝時代のデコラティブな意匠を現代的に解釈した。

 一方、ブラックレーベル・エズミでは、ミリタリーやアウトドアのテイストを盛り込む。キルティングやボアなどの素材をアウターに反映し、チェック柄の生地を効果的に組み合わせた。ブルーラボ・エズミは、ブルーレーベル・クレストブリッジの全店舗で販売、ブラックレーベル・エズミは、クレストブリッジ原宿本店(東京都渋谷区)と自社ECで販売する。