東洋クロスで事故 DMF水溶液流出/東洋紡

2021年07月21日 (水曜日)

 東洋紡はグループ会社の東洋クロス(大阪府泉南市)岩国事業所で14日に発生した合成皮革などの製造に使うNN―ジメチルホルムアミド(DMF)が最大で約80㍑流出した事故について、15日午後3時半時点で判明している内容を公表。

 14日午後3時ごろ、DMF水溶液を貯留する東洋クロス内の地下ピットに集中豪雨による雨水が多量に流入し、地下ピットから溢れ出た水溶液が東洋クロスの排水経路に漏洩した。

 その後、異常検知器が作動し水溶液の漏洩を自動停止。下流側にある東洋紡の排水経路でも異常を感知し、水溶液が海上に流出していることを確認した。東洋紡の排水緊急ゲートが自動停止し流出が停止。午後7時半ごろに排水が正常になったことを確認した。

 人的被害、物的被害はいずれも報告されておらず、生態系に与える影響もないとみられている。