豊島国際〈上海〉/内販向け製品OEM伸ばす/日本製生地との一貫提案などで

2021年07月29日 (木曜日)

 【上海支局】豊島国際〈上海〉が、中国内販向け製品OEMの売り上げを伸ばしている。日本製生地との一貫提案や合弁工場を武器に、新規開拓を進めている。生地内販も、営業活動の強化が功を奏し、売り上げの拡大が続く。

 製品OEMの顧客は、日系や地場の大手スポーツブランドと、地場のレディースやメンズだ。高級レディースには、日本製生地との一貫提案が評価されている。「生地内販の部隊が浜松で作った日本品がはまった」と、濱野貴志董事長は話す。

 スポーツブランド向けは、布帛製衣類の合弁縫製工場が武器になっている。「合弁工場の品質の高さが評価されている。日本向けに開発した生地が、こちらのスポーツブランドから引き合いを受けるケースも出てきた」(濱野董事長)。

 浜松と尾州産地のバイオーダー品と、中国に拠点を持たない日本の生地商社の備蓄品、現地生産するバイオーダー品の三つを取り扱う生地内販も、健闘している。「営業スタッフが成長してきた」と、濱野董事長は述べる。

 客先への訪問回数を増やすことでヒット率を高めたことや、現地企画の生地を提案の中心に据えたことも奏功している。