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豊島/アバター使ったサービス/3Dデータの活用広げる

2021年09月15日 (水曜日)

 豊島は、3次元(3D)CGを活用しアパレル生産の効率化に取り組む事業「バーチャルクロージング」で、アバターを使った新しいサービスの提案に乗り出す。完全自動アバター生成システムを構築したベンチャー、PocketRD(東京都渋谷区)と協業し、アバターが着用したデータと合わせて衣料を販売するサービスなどの実現化を目指す。

 豊島はデジタル技術活用を促進する姿勢を打ち出し、3Dサンプルの内製化を進めている。その中で蓄積した3Dのデザインデータを使ったサービスも提案していくため、専門技術を持つ企業との連携を模索していた。

 今回、協業することになったPocketRDは3D技術を駆使し、さまざまな分野でコンテンツビジネスの充実化を支援している。アバターの幅広い活用の提案に力を入れており、その基盤となっているのが、オリジナルアバターの作成を一括で行うプラットフォーム「アバタリウム」。全身を撮影したデータから完全に自動でアバターを作成し、アプリから簡単にカスタマイズもできる。

 両社は現在、バーチャルクロージングで製作した衣料のデータをアバタリウムのアバターに着用させ、そのデータを実物の衣料と合わせて提供するサービス「GET BOTH」(ゲット・ボース)の実用化を目指している。各個人が自分専用のアバターを持ち、フィッティングだけでなく仮想空間での他者との交流にも活用できる新しいファッションサービスを構築する。

 22年春夏向けからの本格的なサービス開始を計画する。アパレルメーカーだけでなく、キャラクターグッズ製作会社やキャンペーンを企画する代理店などにも提案を進めていく。