シキボウとUTC/初の合同展開催/共同開発品を多数披露

2021年12月08日 (水曜日)

 シキボウとユニチカトレーディング(UTC)は8日から初の合同展示会を開催する。「イノベーションの共創」を掲げ、両社の素材や加工技術を組み合わせた共同開発品を多数披露し、ウイズコロナ時代の新たな生活様式に向け提案する。

 共同開発品として、UTCの複重層構造糸「パルパー」や熱線遮蔽(しゃへい)機能ポリエステル長繊維「サラクール」をシキボウの校倉(あぜくら)造り構造織組織の高通気生地「アゼック」や2重構造組織の吸汗速乾生地「COMF」を使ったものを披露する。パルパーやサラクールの機能とアゼックやCOMFの機能が融合する。

 そのほかにもUTCの生地にシキボウの液体アンモニア加工「コットライブ」を施したものや、UTCの熱線遮蔽機能ポリエステル長繊維「こかげマックス」とシキボウの特殊精紡交撚綿糸「デュアルアクション」の交編・交織生地、UTCのポリエステル長繊維100%織物にシキボウの抗ウイルス加工「フルテクト」を施したものなどを披露した。ユニークなところでは、シキボウの中東民族衣装用織物にUTCのサラクールを利用したものも登場する。

 大阪展は8日から10日までシキボウ本社ビル(大阪市中央区)で、東京展は15~17日にプラザマーム浜町(東京都中央区)で開催する。新型コロナウイルス感染防止のため事前予約制。