スタイレム瀧定大阪/香港の大学との協業進展/3Dモデリングの共有も

2022年03月07日 (月曜日)

 スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)は、香港法人のスタイレム香港を通じて、香港理工大学との協業を進めている。その一環として、3Dモデリングなどデジタルサービスの取り組みの共有も始めた。

 2020年から学生による卒業コレクション向けに生地の提供を開始した。学生がスタイレム香港のショールームに訪問し、スタイレムが持つ世界各地のさまざまな生地を見てもらい、コレクションに活用するという取り組みだ。昨年8月の卒業コレクションでは6人の学生が同社の生地を使用した。

 同年12月には同大学の教授と学生がスタイレム香港を訪れ、22年の卒業コレクションに向けての準備がスタートしている。またその際にはスタイレムの3Dモデリング、デジタルファブリックについての取り組みも共有し、意見交換を始めた。

 スタイレムの3Dモデリング、デジタルファブリックとは、同社が展開する約5千種、約10万点の生地と、3DCADやその他ソリューションを組み合わせ、生地検討の企画からデジタルサンプルの作成、本生産に至るまでのトータル3Dサービスのこと。

 今後は同大学で3Dモデリングを習得するクラスの学生に同サービスの紹介を行い、将来のファッションビジネスに対する議論を行う活動も進めていく。