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レンチング/タイ工場が開業/「テンセル」年間10万トン生産

2022年03月07日 (月曜日)

 レンチングがタイのプラーチーンブリー県で建設を進めていた新工場がこのほど開業した。年間10万トンの精製セルロース繊維「テンセル」生産能力を持つ。製造工程での二酸化炭素排出量を抑える仕組みを導入することで、同社の脱炭素に向けた取り組みでも重要な役割を担う工場となる。

 同県の工業団地に立地する新工場は2019年に建設がスタート。新型コロナウイルス禍に見舞われるなど想定外の事態もあったが、このほど計画通りに建設が完了した。投資額は約4億¥文字(C-12032)。

 再生セルロース繊維は生分解性を持つことなどから世界的に需要の高まりが期待できる。同社では「タイのテンセル工場の稼働はレンチングの成長への重要なマイルストーンになる。繊維・不織布産業がよりサステイナブルな産業となることを支援したい」と話す。

 新工場は製造工程での二酸化炭素排出量削減にも重点的に取り組んでおり、持続可能なバイオマスエネルギーを工場に供給するインフラも整備した。同社は30年までに製品1トン当たりの温室効果ガス排出量を50%削減し、50年までにカーボンニュートラルを達成することを目標に掲げる。目標達成にタイの新工場も大きな役割を担う。