三陽商会「エポカ」/外出着で反転攻勢へ/今秋冬は意匠トップス、コート拡充

2022年05月06日 (金曜日)

 三陽商会が展開する婦人服「エポカ」は、外出着の需要が回復傾向にあることから、ジャケットやニットウエアにシフトしたMDを組む。22秋冬シーズンは、エポカの強みである意匠トップスやプリントドレスを強化。昨冬は不足気味だったコート商材も増やし、サテンタフタの中綿コートなどを投入する。

 3月度は計画比3%増の売り上げで、4月に入ってもブラウスやトップスが前年同月比2桁%増で推移している。同社では「カジュアルに振った昨冬の反省を含め、ジャケットやニットウエアのMDで再構築する」と話す。

 1960年代を想起させるオリジナルのフラワー柄を採用したドレスに加え、セレモニー対応のジャケット、ボトムスを提案。コートはウール、非ウールなどの素材バリエーションを広げ、ダウンや中綿といった防寒コートも増やす。

 トータルコーディネートができるニットウエアライン「ラ・マリア」では、立体的なプルオーバーやドレス、シャープなアウターをそろえる。ラ・マリアは単品で4~8万円台と高額だが、店頭ではエレガントに着こなせるニットウエアとして「よく売れている」と説明している。

 意匠性を高めた商品構成で、強化アイテムを明確化。リボンを配したデザインブラウス、ニットウエアのラ・マリア、ライトアウター、防寒コートといった月別のリレーションで22秋冬企画を組み立てる。4月末時点で百貨店45店舗、直営6店舗でブランドを運営。色柄での華やかな店頭演出で独自性を訴求する。