三陽商会/猛暑で機能ウエア好調/EFウエアや紳士用日傘など

2022年07月05日 (火曜日)

 三陽商会が展開する吸水速乾やウオッシャブル仕様、抗菌消臭などの機能アイテムが売り上げを伸ばしている。一部のブランドでは、高単価な電動ファン(EF)付ウエアや軽量ジャケット、紳士用日傘も好調。全国で記録的な猛暑日が続いた6月で、機能性を高めた商材に反響があるようだ。

 同社の紳士服「マッキントッシュ・フィロソフィー」と空調服(東京都板橋区)が協業し、EFウエア2型を販売した。計画比の10~20%増で稼働し、女性や年配層も購入していると言う。価格はノーカラーベスト3万3千円、マウンテンパーカ4万4千円で、熱中症や節電対策としても評価を得ている。撥水(はっすい)性のあるポリエステル高密度タフタ素材を使用し、動作の多い肩の切り替えやファンを取り付ける部分には耐久性の高いコーデュラナイロンを採用した。

 マッキントッシュ・フィロソフィーでは、メッシュ素材の軽量ジャケット(3万9600円)、ドライタッチの吸水速乾Tシャツ(1万3200円)も動いた。ジャケットは通気性に優れた「カラミ織り」を採用。ビジネスシーンに加え、持ち運びに便利なことから、トラベルシーンにも使える汎用性も好評だった。

 そのほかにも、スーツスタイルに合わせやすいシックな「ポール・スチュアート」の紳士用日傘(1万9800円)や、婦人服「アマカ」のサマードレス(2万7500円)も動いている。サマードレスは、行動制限が解除されたことで、通勤用やお出掛け着として購入している。