ごえんぼう

2024年04月19日 (金曜日)

 「ひたって、もまれて、やってみる」という澁谷直樹NTT東日本社長の言葉が耳に残る。同社と東京大学による産学協創協定締結の調印式で聞いた▼同協定の目的は「地域循環型社会の実現に向けた次世代デジタルネットワーク基盤の構築と社会起業家の創出」。それには地域に入り込み(ひたって)、多様な立場の人と対話を重ね、もまれながら独自の価値を再発見し、デジタル化と先端的な研究を活用して、その価値を未来へつなぐ試み(やってみること)が大切だという▼最先端の技術や研究の活用といっても要は人。ひたって、もまれて、やってみることで「本気が伝わり真の協創が生まれ、変革につながる」と強調する。さまざまな仕事に言えるだろう▼この話を今春社会人になった娘にすると「もまれたくはないかな」とポロリ。新社会人に限らない本音か。筆者もできれば避けたい。だが妥協の先に変革はない。恐れず進みたい。