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カンコーマナボネクトなど/「一体オセロ」開発/ユニバーサルデザイン教育提案

2024年05月01日 (水曜日)

 菅公学生服のグループ会社で、教育ソリューション事業を手掛けるカンコーマナボネクト(岡山市)と玩具メーカーのメガハウス(東京都台東区)はこのほど、オセロでユニバーサルデザインを学べる教育プログラムを共同で開発した。無償の授業プログラムとして、国内の小学校に提案する。

 プログラムには非認知能力(数値化が難しい個人の特性による能力)を引き出す仕掛けが組み込まれている。それぞれのマスに石が内蔵され、黒石の面に凸、白石の面に凹があり、触ると石の判別ができるユニバーサルデザインを取り入れた「一体オセロ」を使う。岡山大学教育推進機構の中山芳一准教授が監修した。

 プログラムは45分、2コマで構成。1コマ目では、オセロにまつわるクイズを交えながら、オセロのルーツやアイデアなどについて知る。オセロの特徴とユニバーサルデザインを結び付け、さまざまな視点やアイデアを学ぶ。2コマ目ではテーマに沿って誰もが楽しめるオセロの新ルールや新しいアイデア、デザインを考える。最後に考えたアイデアを発表し、気付きや感想を出し合う。

 対象は国内の小学4~6年生。総合的な学習の時間などでの活用を想定する。メガハウスの公式ホームページ内のページから申し込む。先着50校。