繊維ニュース

マルヤス/三つの速さ訴求/計量混合装置「まぜコン」

2024年05月01日 (水曜日)

 計量装置など製造販売のマルヤス(愛媛県新居浜市)は、計量混合装置「まぜコン」で速さを訴求する。まぜコンは攪拌(かくはん)機能を持たず必要な各原料を直接押出機に投入するリアルタイム混合方式を採用。これにより、「三つの点で世界最速」(同社)だと言う。

 一つ目が混合原料の作製。まぜコンの画面で混合割合の設定を打ち込めば、即座に新しい混合割合で各原料を作ることができる。

 二つ目が運転中に混合割合を調整でき、それが製品に反映されるまでの時間。例えば、混合割合を変更して色の濃度を調整したい場合でも5分で完了するという。

 三つ目が原料を抜く速さ。まぜコンは各原料の混合ユニットがカセット式で独立し、原料交換や清掃作業が最短で行える。製造中の製品の切り替えのタイミングを把握し、計量ホッパー部に最小限の量しか残らない。その残っている最小限の量を抜くため一つの原料を抜く時間は約50秒程度で済むという。複数の原料を同時に抜くこともでき、例えば4種の原料全部抜いても2分程度で済む。

 まぜコンは販売開始から20年、2500台以上の販売実績を持つロングセラー商品。精度が高く安定した混合能力に加え、混ざり残り原料の削減効果なども評価され、プラスチックやフィルム分野で実績を築いている。無駄を省き、自働化、効率化した結果、速い機械になったと言う。今後は製造工程の似る繊維分野向けにも拡販していく。