ユニチカ/「シルミー5」30周年

2007年04月13日 (金曜日)

 ユニチカの異型異収縮混繊糸のシルキー素材「シルミー5」が5月で発売30周年を迎える。ユニチカファイバーの小出裕社長とユニチカサカイの沢田欣輝社長は12日、東京で会見し、この30周年をきっかけにユニチカのシルキー素材を「シルミー5ファミリー」としてひとくくりにすると発表した。技術開発力や製品ラインアップ、シルキー素材の可能性をアピールして、新たな市場の創出を目指す。

 シルミー5ファミリーは、シルミー5のほか「エアリス」「ミキシィ」「セシェ」「ティンクラー」など。今回のキャンペーンテーマ「LOVE OF Silky」をブランドマークとして、主に展示会で製品のツールに使用する。

 シルミー5は1982年のピーク時、年産3000トンの生産を誇ったものの、現在では年産800トンにまで落ち込んでいる。しかし、市場の隆盛がエレガントスタイルへ移行するなか、沢田社長は「シルキー素材は光沢感や軽さが見直されている」とする。また、小出社長は「30年で培った技術力とシルキー素材を世に問い直したい」と述べた。用途は婦人服が中心だが、フィットネスにとどまっているスポーツ分野でもカジュアル向け提案を強化する。

 シルミー5ファミリーの今年度販売数量は、ニット4万反(前年度実績2万反)、織物3万反(同1万7000反)、原糸1200トン(同800トン)を目指す。