帝人ファイバー「エルク」採用/N700系新幹線の座席に
2007年08月15日 (水曜日)
帝人ファイバーの高機能ポリエステルクッション材「エルク」が次世代新幹線「N700系」の普通席車両シート材の背もたれ部分に採用された。シート6万個強相当分を順次納入していく。11月に独ケルンで開催される鉄道車両用インテリア素材展に出展して欧州連合(EU)諸国への提案を始めるほか、自動車シート材、航空機シート材、家具などの用途への参入を目指す。
今回、採用されたシートの背もたれは、同体積のウレタンタイプに比べて約20%の軽量化を実現した。「エルク」とPTT(ポリトリメチレンテレフタレート)繊維「ソロテックス」の複合材料を用いた3次元構造体で、表皮部にソロテックスを用い、フィット感を高めている。また、立体構造で透湿性に優れるほか、完全循環型リサイクルシステム「エコサークル」によってケミカルリサイクルも可能だ。