特化できるか「ANEX2000」/不織布展が目白押し

2000年04月11日 (火曜日)

 「ANEX2000(国際不織布産業総合展示会・会議」が五月十七日~十九日にインテックス大阪で開かれる。アジア不織布工業協議会が主催する同展は米国の「IDEA」、欧州の「INDEX」に並ぶ世界三大不織布展の一つだが、今年は拡大する不織布を取り込もうと様々な見本市がアジア地区で開催される。その他展示会との差はどこにあるのか。それを明示できるかどうかが「ANEX」発展のカギを握る。

 「ANEX2000」はアジア国際不織布産業総合展示会と銘打つだけあって、世界二十三カ国から二百四十五社が出展し、確かに海外出展社が多い。PGIなノンウーブンズ、ライフェンフォイザーなど欧米はもちろん、アジア不織布工業協議会に参画する韓国、台湾は共同パビリオンで大型を構える。広州、上海、海南島など中国からも出展し、「かなりの参画を得たと思う。ただ、当初目標の達成率は八五%」とアジア不織布工業協議会・岩熊昭三会長(日本バイリーン社長)は不満を漏らす。

 一五%の未達成とは何か。それは世界最大のスパンボンドメーカーであるBBAノンウーブンズ(英)が直前で出展を取りやめたことと、世界第二の不織布メーカーであるデュポンが出展しないこと、そして国内、とくにスパンボンドメーカーの「ANEX」に対する消極的な姿勢だろう。

 化繊協会に所属する合繊長繊維不織布専門委員会八社(旭化成、出光石油化学、チッソ、東洋紡、東レ、三井化学、ユニセル、ユニチカ)の生産量は九九年七万トン弱に達した。

 これは日本の不織布生産量の二五%を占める。にもかかわらず、単独ブースを構えるところはほとんどなく、同委員会での共同出展にとどまっている。

 また、アジアで開催される不織布関連の展示会は目白押しだ。五月だけでも二十四~二六日にCINTEテクテキスタイルチャイナ(北京)、二十九~三十一日にはジオシンセテックス2000(マレーシア)があり、十月十八~二十日にはテクテキスタイルアジアがANEXと同じインテックス大阪で開催される。いずれも不織布との関連性が深い。

 「中国での不織布関連の展示会が多すぎるのは問題だが、やめろというわけにもいかないし、むしろ、ANEXへの参加を呼びかけていく」(岩熊会長)という。

 そのためにもその他展示会との明確な差を打ち出す必要がある。九一、九四、九七年と開催されたENA(国際不織布産業総合展・会議)では「不織布村の不織布祭り」とありがたくもない評価もあった。

 これまではミラフリーンマンが主催だったが、今回からはアジア不織布工業協議会が主催し、運営事務局にはEJクラウス&アソシエートが携わった。名前や主催者、運営事務局が変わっただけではないことをどれだけ示せるか。

 今回、出展しない外資系不織布メーカーからは「お付き合いの出展は本社の許可が下りない」と厳しい一言もある。「不織布村祭り」からの脱却し、出展社がメリットを享受できるような展示会なのかどうか。これもスパンボンドメーカーに単独出展を促すことにつながるはずだ。その面で「ANEX2000」は次回(二〇〇三年)の開催も含めて、その在り方を問われている。