帝人、綿混糸の輸入増やす/東レも大半置き換えの方針
2000年07月17日 (月曜日)
帝人、東レがポリエステル綿混糸の輸入シフトを強めている。帝人は昨年下期からタイのTPL、TJTのポリエステル短繊維販売先からの糸買いという形で輸入をスタート。現在ではレーヨン混、100%、ウール混を含め糸売りの一五%を輸入糸が占める。
東レはインドネシアの生産拠点などからの輸入糸がポリエステル綿混糸だけで三〇~四〇%に達しており、これを五〇%にまで高める計画だ。今後、ニット糸、特殊原綿使い、BD糸以外の定番糸(45単、34双、CVCなど)の大半を輸入糸に置き換えるものとみられる。
両社の輸入シフトに伴い、二〇〇〇年一~四月のポリエステル綿混糸輸入量は月間平均で六百八十六トンと前年比五六%増を記録した。
二社は都築紡などへの賃紡によりポリエステル綿混糸を市販するが、今後は一定量を残すものの、製品輸入の増加もあって国内生産は減らす方向で、需要の増減は輸入でバランスを取る考えだ。