ジャパンテックス99プレビュー

1999年01月28日 (木曜日)

日本綿業振興会

 どんな団体? 日本紡績協会、日本綿花協会、日本綿スフ織物工業連合会、日本染色協会、日本織物中央卸商業組合連合会の6団体が1956年に設立した財団法人。CCI国際綿花評議会と締結した協力協定に基づいて、優れた日本製綿製品に「COTTON USA」マークを添付するコットンUSAキャンペーンなど、様々な活動を行っている。

 見所は? ホーム・テキスタイル分野の「COTTON USA」マーク適格商品。同マークは、アメリカ綿を50%以上含んでいる綿100%の商品で、紡績から最終製品に至る加工を日本あるいは米国で行なった高品質の商品にだけ添付することが認められている。国産綿製品のほか、米国産も展示する。

リリカラ

 どんな会社? 資本金29億円、年商589億円(97年12月期)、従業員690人の壁紙、カーテン、床材企画卸。

 見所は? 自然素材を使った壁紙。珪藻土、楮和紙、コルク、紙布、オーガニック・コットン、ケナフ、バガスなどを使った製品を、原材料と共に展示する。「ミラ・ショーン」「パロマ・ピカソ」「アントニーナ・ベラ」などの海外デザイナーズ・ブランドの壁紙も出展する。

 セルコン

 どんな会社? 資本金8億円、年商322億円(98年3月期)、従業員700人の「インテリア・ブランド・メーカー」。

 見所は? 発売3年目を迎えた同社独自ブランド、「ヴィント・ノイエ」。「目で感じ、肌で感じ、自分らしく自然体でくらす。シンプルだけど個性的、懐かしくて今らしい。あなただけの自由なコーディネイトを見付けてください。心地良い生活のための提案です」などが売り文句。生活空間を想定した展示を行なう。「売場作りのアイデアもたくさん有る」という。また、「ソフトファニシング春夏秋冬」と名付けて、布をカーテンとしてだけでなく、「くつろぐ布」や「愛しい布」として、部屋で自由に気ままに使いこなすことを提案する。四季の変化に応じた布による部屋の衣替えの提案だ。

全日本寝具寝装品協会

 どんな団体? 寝具寝装品産業の振興と啓蒙普及活動を行なっている団体。

 見所は? 理想的な睡眠環境の要素を解説しながら、ふとん選びの指針を紹介する。また使用したふとんを洗った際の水の汚れを見せることでふとんの手入れの重要性を啓蒙する。リサイクルへの業界の取り組み状況なども紹介する。

ICEP

 見所は? ポルトガル企業9社を同庁が組織し、共同出展する。同庁が共同出展するのはこれで6回目。

旭興

 どんな会社? 資本金2千万円、年商144億円(98年3月期)、従業員131人のクロス、カーテン、床材の「製造販売」業者。

 見所は? 織物壁紙「旭化成ラフィットクロス」。素材はビスコースレーヨン。可塑剤などの溶剤を一切使用してないため、有害な物質やVOCが発生しない。埋め立てると生分解作用で土に戻り、燃やしてもダイオキシンが発生しな。また、室内の湿度が高くなると水分を吸収し、乾燥すると発散するという吸放湿性を備えている。

トーソー

 どんな会社? 資本金11億7千万円、年商251億円(98年3月期)、従業員702人の「インテリアメーカー」。

 見所は? プリーツスクリーンで創る「ニッポン・スタイル」。西洋式の住空間が生活用式に溶け込んでいる中だからこそ、「和」のテイストが与える「なごみ」「安らぎ」「落ち着き」が大切に感じられるのではと問いかけ、「和風」「洋風」それぞれをうまく取り入れた「和」テーストのスタイルを提案する。

国際家具産業振興会

 どんな団体? 家具の輸出入を行なう家具製造業者や卸売業者が家具貿易の振興を目的に1957年に設立した社団法人。

 見所は? 11月24~27日に東京ビッグサイトで開く「99東京国際家具見本市」の紹介。

ニチベイ

 どんな会社? 資本金4億6千万円の、窓装飾と間仕切りの専門メーカー。

 見所は? 「快適な居住空間に求められるウインドートリートメントとは何か」を切り口に、同社の商品がどのような役割を担っているかを環境、機能、カラーコーディネートなど様々な角度から提案する。

東亜コルク

 どんな会社? 資本金1千万円、年商5億円(97年3月期)、従業員18人のコルク建材輸入販売加工兼コルク製品販売加工業者。

 見所は? 無塗装コルクタイルM-401T。表面に、環境に負荷を与えない方法と技術で製造された天然樹脂油性含浸ワックス、TE-500を塗布することで、肌触が良くなる。また、多種類の天然原料を用いて製造されたワックス、TE-600を塗布すると、撥水性、艶が付与される。

森清

 どんな会社? 資本金1千万円、年商10億円(98年2月期)、従業員15人の寝装品タオル卸業者。

 見所は? 「良質、適価、快適」を追求したという商品群、「FAB THE HOME」。ふとんカバーを中心に、寝装インテリア品で構成されている。

坂本乙造商店

 どんな会社? 資本金4千5百万円、年商3億円(98年8月期)、従業員9人の漆加工品製造業者。

 見所は? 発売10周年を迎えたスイッチプレート「インテリア・スパイス」に加え、「掛けた所が床の間になる」という現代版掛け軸、「アートパネル」も出展する。

プラス技研

 どんな会社? 資本金3百万円、従業員1人の内装材輸入販売業者。大森政美氏がサンゲツに25年間勤務した後に独立、98年5月に設立した。

 見所は? ドイツ生まれの全く新しい壁装材、「デコフロック・システム」。特徴は、(1)現在の仕上げ材をはがさずに、その上から仕上げるのでゴミが出ない、(2)燃えない、(3)汚れが付きにくく取れやすい、(4)無臭で安全、無害、(5)施工方法が簡単、(6)ほとんどの下地材仕上げ材を、下地材として仕上げることができる-など。

シンコールインテリア

 どんな会社? シンコールウォールは、資本金2億6千万円、年商124億円(98年3月期)、従業員36人で、壁紙を開発し、グループ企業へ卸している。シンコールインテリアは、資本金1億円、年商51億円(同)、従業員10人で、カーテンやロールスクリーンなどを開発し、同じくグループ企業へ卸している。

 見所は? 珪藻土を使った壁紙や、竹から作られた紙壁紙など環境負荷の少ない商品群。「世界特許」の新技術によるワンタッチトリムも発表する。カーテンでは、ペットボトル再生糸を使った高齢者施設、病院用カーテン地を発表。CD-ROMによるサンプル帳の第2弾などを披露する。

ローム

 どんな会社? 資本金1億2千万円、年商140億円(97年12月期)、従業員160人のインテリア用品卸。

 見所は? 「癒し願望」の高まりをとらえた、「INTIMATE LIFE」(穏やかで親密な心地良い暮らし)の提案。インテリア・アクセサリーでは、「ロイヤル・ボタニカル・ガーデン・キュー」(RBGK)と、「シティシック」の2ブランドを紹介する。「RBGK」は、英国王立キュー植物園との提携により商品化、2始992終年春夏に発売した。「シティシック」は2始982終年春夏に発売した同社独自ブランド。ファニシング(カーテン)では、「リバティ」「ランセル」「Fava」「f2」「カラードファブ」「バーリントンクラブ」の各商品群を、ブランドや柄の特徴などについての説明を添えて陳列する。

立川ブラインド工業

 どんな会社? 資本金45億円弱の窓装飾品卸。

 見所は? 「プリーツスクリーン・ペルレ」や増柄予定の「ローマンシェード・クレアス」など、今年発売予定の新製品。

住江織物

 どんな会社? 資本金95億円、年商642億円(98年5月期)の内装品一次卸。

 見所は? 室内空気の改善を売りにした「トリプル・フレッシュ」加工商品をはじめとした「住まいる倶楽部」商品群や「スミノエ環境対策宣言」掲載の脱塩ビ商品、ペットボトルなどをリサイクルした商品を一くくりにし「健康、環境、リサイクル」コーナーに展示。一方に「アメニティ」コーナーを設け、ユニバーサル・スタジオとの提供商品群である「ウッディ・ウッドペッカー」「ザ・ロストワールド」などをそろえる。また、新製品コーナーを設け、医療福祉各種施設用カーテン地や既製カーテン群の「ファミリー」、春夏用ピースラグ、輸入ラグマットなどを出展。「未来への発信」コーナーも設け、デジタルプリント機の「ナッセンジャー」と、その作品集や、電子カタログなども紹介する。

サンゲツ

 どんな会社? 資本金136億円、年商1,217億円(68年3月期)の内装品一次卸。

 見所は? 同社のクロス、カーテン、床材、椅子張地を用い、西欧庭園を思わせる空間で、トータル・コーディネートした部屋を見せる。季節やライフスタイルに応じて変化させた様々な場面を見せることで、「多様なサンゲツ・ワールドを楽しんでもらうとともに、トータルでコーディネートすることの楽しさを実感してもらう」という。このほか、ヘルスケア・コーナーやカーテン・コーナーなど、商品をじっくり見てもらうためのゾーンも設ける。

オーノ

 どんな会社? 資本金9千8百万円、年商60億円(98年12月期)、従業員約100人の敷物製造業者。

 見所は? 「OMT」機製ラグの新製品と、新たに導入したオーバー・タフティング機製の試作品。「OMT」は同社が機械製造業者と共同で開発したタフティング機で、織じゅうたんのような多色柄を表現できるのが特徴。今回展には、カービングを施した「OMT」機製ラグを、オープン商品として発表する。アクリル100%のカット・パイル品で、カービングは中国で行った。また「OMT」機製のカット&ループ・タイプのウール100%ラグもオープン品として発売する予定だ。同カット&ループ品をオープン品として発売するのは初めて。一方のオーバー・タフティング機は、「一億円近く」を投じて昨年12月に設置した。1インチ間(幅方向)に8本の割合で糸を刺して基調色を表現し、その上に同4本の割合で糸を刺して柄を表現することができる。この機種は、米国ではすでに高密度カーペットの生産に使用されているが、日本にはなかったという。

トキワ工業

 どんな会社? 資本金9千万円、年商130億円(98年3月期)、従業員210人の壁紙製造販売業者。

 見所は? ポリオレフィン系水性樹脂を使用した廃棄焼却の際に塩素ガスが発生しない壁紙や砂糖キビの搾りかすを利用した非木材素材の紙壁紙を収録した「トキワエコ壁紙」。粉砕したビニル壁紙とベトンを混合したビニル壁紙リサイクルの建材用下地ボード「パインボード」も出展する。

三光商事

 どんな会社? 資本金1千万円、年商約27億円(97年11月期)、従業員約50人の「カーテン縫製資材、レール、カフェカーテン・メーカー」。

 見所は? 同社独自デザインを中心としたカフェカーテン群「フオーレ」。2年ぶりに全面リニューアルした。また同社独自のシェード・メカとスタイルや小窓用にデザインした生地のスタイルなども提案する。

ビューオーナーインテリア

 どんな会社? 資本金1千万円、年商6億円、従業員15人の内装品卸。

 見所は? 新開発ミシンによる縫製システム。3×3メートルの範囲に4種類のミシンを設置、2人のオペレーターで作業した場合1日約200メートルのオーダーカーテンを縫製することが可能。クッション、カバー、インテリア小物などの縫製も可。ショップやカーテン縫製工場の省力化やホームセンターの「ミシン工房」の「将来的な展開」をサポートするシステムという。

ヤマグチ

 どんな会社? 資本金3百万円、年商1千万円(98年3月期)、従業員1人の輸入業者。

 見所は? スイス製のすべり止めシート、「オールストップ・プラス」。カーペット、玄関マット、キッチンマットなどや、「従来困難と言われていたじゅうたんの上のラグや小型カーペット」「畳の上、ホットカーペットの上のカバー」の固定に抜群の効果があるという。

備後屋

 どんな会社? 資本金2千万円、年商10億円(98年2月期)、従業員29人の畳表製造販売兼畳内装工事業者。

 見所は? 針と糸を使わず簡単な工具で誰でもできる畳表替えの工法、「へり上手のがん太工法」。主にリフォーム内装やルームクリーニング業者を対象に加盟を募っている。

三河綿スフ工組

 どんな団体? 産地組合をベースに、商の産元、工の機屋、染色、さらに官の三河センターなど商工官が一体となった、産地PRや需要促進を図るためのチーム。

 見所は? 「光と布のハーモニー」。光を吸収したり、透過したりすることで生じるカーテン地の表情の変化などを見せる。

江南織物卸商協組

 どんな団体? 室内装飾用高級ジャカード織物の一大産地である愛知県江南地区の産元商社の団体。

 見所は? 組合員15社が代表作の生地をそれぞれ3点、合計45点展示する。カーテン用としては先染めジャカード織物、後染めジャカード織物、プリントジャカード織物、ワーププリント、ドビー織物などを出展。椅子張り用には、ジャカード織物、ドビー織物、ニット生地などを出展する。

 東リ

 どんな会社? 資本金68億円、年商695億円(98年3月期)、従業員1,182人の内装品一次卸。

 見所は? カーテン地では、「リヨン織物美術館シリーズ」。リヨン織物美術館所蔵品の中から評価の高い柄を選定、カーテン地に再現した。壁紙では枯渇することのない天然資源である「ケナフ」を素材とした世界初の商品を紹介。カーペットでは「パネル・カーペット」の新製品である「AK400」(サイザル麻調のさらっとした感触が特徴)と、「AK500」(カーペット本来の柔らかさと立体感が特徴)を展示する。

日商岩井

 どんな会社? 資本金1千億円、年商8兆7千億円(98年3月期)、従業員4,111人の総合商社。

 見所は? CD―ROMとインターネットの両方を媒体とした内装品に関する情報提供システム、「テキストリーム」。2月に、第1弾のオーダーカーテン編が商業稼働に入る。繊維製内装品卸大手九社が、その組み立てに協力した。CD―ROMには各カーテン地卸の商品情報が写真とともに保存されており、また、配色による印象の変化を目視できるソフトや、プレゼンテーション・ボードを簡単に作成できるソフトも組み込まれている。このCD―ROMとインターネットを連動させて利用する。カーテン編では、CD―ROMを利用して作成したプレゼン・ボード画面上から、画面上にある商品の在庫照会とサンプル依頼を、インターネット経由で行えるようになっている。2000年の秋には、このシステムを利用した電子商取引も一部で開始する予定だ。

エスパース

 見所は? 同社が独自に企画した「ブレッツァ」商標の室内用品群。繊維製から陶器、木製、蝋製、金属製、ガラス製、プラスティック製などの様々な素材の商品をそろた。品目も、家具、カバーリング、カーテン、クッション、雑貨など多彩。売り場の鮮度を保つことなどを狙って、1ロット売り切れ御免の卸形態を採っている。すでに30坪のコーナーを設けて発売してダイエーの室内用品専門店、ディーズ・ホーム・ショップ(大阪市住之江区)など3店舗に投入している。

アスワン

 どんな会社? 資本金7億7千万円、年商341億円(98年3月期)、従業員508人の「インテリア・ブランド・メーカー」。

 見所は? 売り場、売り方についての情報や、販売に直結する展示手法。「ファブリックスゾーン」で、カーテンやカーペットで空間を自分らしく演出する楽しさを提案する。自分らしく部屋を着飾ることの楽しさを提案する「Re Deco Shop」も紹介。また、「ロボファー」や「キュービクルカーテン」、「グッド・ケア・インテリア・システム」などを取り入れた安全で快適な住まい空間も提案するという。一方、「ディズニー・キャラクター・シリーズ・ゾーン」で、約20坪のショップで同社商品と他社のライセンス商品をコーディネートして見せ、「売れる店づくり」を紹介する。また、「ニューホームライフ」と名付けて、大人も楽しめるディズニーの世界を紹介する。新アイテムの充実により、さらに統一感のあるコーディネートが実現したという。

川島織物

 どんな会社? 資本金82億円、年商527億円(98年3月期)、従業員789人の内装品一次卸。

 見所は? 「ウインド・トリートメント」ゾーンで、「カワシマカーテン」に収録した「バックハウゼン(クラシック)」「同(ユーゲントシュティール)」「エトロ」「ミッソーニ」「スミコ」「カワシマカーテンライフシーン」「ペルプリモ」「デザイナーズ」の8つのカーテン地群で、ライフシーンを見せる。その中に、春に発売するロールスクリーン、ローマンシェードの新型メカを組み込む。また、ライフシーンを強調するディスプレイとして「エポテックス」も紹介する。一方、環境対応ゾーンも設け、壁紙の「環壁シリーズ」やミリケン社のタイルカーペット「コンフォートプラス」を提案する。