台湾リボロン/環境配慮の3品種訴求/ジャパンテックスに出展

2008年11月13日 (木曜日)

 台湾の大手合繊ブランドの力宝龍(リボロン)は、長年にわたり提携してきたNI帝人商事と共に、19~22日開催の「ジャパンテックス」に出展し、環境に配慮した素材を訴求する。

 提案商品は、リサイクル繊維の「緑百代」、染色工程を最小限に抑える原着繊維の「エコヤ」、環境に優しい防炎遮光素材の「リフラ」。

 緑百代は、リサイクルペットをエコ製法によってポリエステルチップに再生した後、紡糸してできた糸または織物。新しい石化原料の消費を必要としないので、エネルギー消費とCO2の排出を大幅に抑えることができると同時に、廃棄物の産出で被った地球の負荷を軽減させることもできる。

 エコヤは原料段階で直接色を着けたもので、多くの染色工程を省くことができる。一般品の代わりに、エコヤを使うと、CO2と化学的酸素要求量(COD)の排出を大幅に抑えることができる。また、エコヤは耐光堅ろう度、耐水堅ろう度、耐洗濯堅ろう度、UVカット、色再現性などの性能に優れる。

 リフラは新開発の環境配慮型の難燃ポリエステル繊維だ。ハロゲンフリーのリン系反応型環境型防炎助剤を重合工程で添加し、繊維高分子との間に共重合を形成するにより、同高分子を改質し、永久的な防炎効果を持つ。リボロンの防炎遮光素材は、柔軟性を持つ超細繊度糸を使い、高密度の織物デザインに合わせ、軽くて豊かな風合いを実現する。屋外光の遮断比率は99・5%以上。

 リボロンは、力麗(リーリー)集団紡織事業グループに属する力麗(リーポン)企業と力鵬企業のポリエステルとナイロンの二大事業を2007年に統合した。重合から紡糸、織布、染色整理、後加工までの一貫した設備を保有し、全自動生産工程により、大量生産や少量生産双方に対応する。

 日本市場で販売された「リボロン」ポリエステル加工糸のうちの90%は、自動車内装(シートカバー)、ホームテキスタイル(カーテン)などの産業資材用途であり、残りの10%はアパレル用途だ。難燃糸やリサイクル糸を含む。年間対日輸出量は約7500トンで、日本市場でのシェアは約35%を占めている。生地の年間対日輸出量は、インテリア用を中心に200万ヤードで、そのうちの多くは遮光カーテン用。