ダイワボウ/生地販売強化策でインドネシアにシャツ工場新設

2000年10月20日 (金曜日)

 ダイワボウはインドネシアにドレスシャツの縫製工場を新設する。来秋冬物から日本向けに月産五万枚の規模で生産を始め、三年後には米国向けにも展開し、倍増の同十万枚体制を目指す。新会社は綿糸の生産拠点であるピンテックスを置くチレボン近くになる見通し。

 インドネシアでのドレスシャツ生産は縮小するシャツ地ビジネスを維持するとともに、細番手糸を生産する舞鶴工場の稼働率を維持する狙いもあり、舞鶴工場からは細デニールポリエステルを使用したCVC九〇双を供給する。

 また、インドネシアのプリマテキスコで生産するポリエステル綿二重構造糸「セルピー」も使用。これらをプリマテキスコで織布し、同じく関係会社のTTI(トーカイ・テクスプリント・インドネシア)で加工を施したものを新工場に供給し、中高級ゾーンのドレスシャツを生産する。

 TTIでは消臭加工「ミラクルクリーン」や防汚加工「タフベース」も行う計画で、すでに技術移転も完了。現在、綿100%形態安定加工も試験中だ。

 同社ではインドネシアでのドレスシャツ縫製を立ち上げることで、大きく落ち込んだシャツ地の売上高回復を見込んでおり、〇二年度には内外のシャツビジネス向けに今期の二倍以上に当たる十二~十三億円の販売を目指す。