伊藤忠と杉杉/資本提携で調印式/「現地企業との協業が重要」

2009年02月17日 (火曜日)

 【上海支局】伊藤忠商事と中国のアパレル大手、杉杉集団との資本提携調印式が16日、浙江省寧波市内のホテルで行われた。伊藤忠の岡藤正広専務・繊維カンパニープレジデントは「成長する中国の内需にかかわっていくには、現地企業との協業が重要。繊維以外も含め幅広い分野で提携していく」と述べ、杉杉の鄭永剛董事長は「我々の目標は、日本の総合商社。伊藤忠から多くのことを学び、100年企業を目指す」と語った。

 両社は1992年に伊藤忠が杉杉に日本、米国向けシャツのOEM(相手先ブランドによる生産)を委託したことから取引関係が生まれ、現在は「マルコ・アザーリ」「ルコックスポルティフ」「レノマ」の各ブランドを合弁で展開している。

 今回の資本提携は07年末に杉杉から持ち込まれ、約1年間の協議で合意に達した。杉杉集団の株式の25%を伊藤忠本体が、3%を伊藤忠〈中国〉がそれぞれ取得し、持分法適用会社とする。伊藤忠からは、中分孝一ブランドマーケティング第2部門プロジェクト担当部長が副総裁として派遣されるほか3人が出向する予定。

 同日午後には伊藤忠〈中国〉の7部門の各責任者が参加し、杉杉との第1回分科会が開催された。

 調印式に先立つ記者会見には中国中央テレビや新華社など現地メディアの記者約50人が参加し、関心の高さをうかがわせた。