帝人ファイバー/甲子園フェンスに「ファイバークッション」

2009年03月17日 (火曜日)

 帝人ファイバー(TFJ)が展開する多機能ポリエステルクッション材「ファイバークッション」が、阪神甲子園球場のアルプススタンド下にあるラバーフェンスに衝撃クッション材として採用された。

 今春リニューアルが完成する阪神甲子園球場のラバーフェンスの施工をNI帝人商事が受注し、TFJのファイバークッションを使うもの。従来、ラバーフェンスの衝撃クッション材にはウレタンが使われていたが、野外の使用では紫外線劣化や雨水の抜けの悪さに加え、冬場に硬化するという大きな欠点があり、代替素材への対応が求められていた。

 ファイバークッションは独自の特殊成型加工技術により、シート状のポリエステル不織布を重ねて厚みを作り出した多層構造を持つ。すでに介護マットレス用途を中心に約20年の納入実績がある。

 寒い場所や長期に使ってもクッション性が低下せずへたりが少ない、通気性や水はけがよくカビが発生しにくい、用途に応じて部分的に硬さを調整することが可能な点など、優れた特徴があることから選ばれた。

 ラバーフェンス外装材には高耐候塩化ビニル製(基布はポリエステル素材「テイジンテトロン」)ターポリンを使っている。改修工事は今月上旬に完了し、春の選抜高校野球からの使用となる。