永平寺サイジング/欧米など海外市場開拓

2009年06月19日 (金曜日)

 【フランクフルト=西田貴夫】永平寺サイジング(福井県吉田郡)は多層構造織物によるクッション材で倍増の年間4万枚に拡大するため、欧米、中国など海外市場を開拓する。そのため初出展した「テクテキスタイル」会場で河合国昭常務は、「通常のテキスタイルでは生き残れない」と危機感を示し、2002年から本格展開を始めた同クッション材など新規事業に期待を寄せた。

 同クッション材は、08年3月から原糸、織布、仕上げ、縫製までの一貫生産体制を整えた。原糸はマルチフィラメント1系列(月産5トン)、モノフィラメント(同4トン)。「ロットの問題で合繊メーカーが作ってくれない。ならば自ら作るしかない」と判断した。

 同クッション材は多層構造の生地をつなぐ部分の繊維に収縮糸と収縮しない糸を使用。熱を掛けると収縮糸が縮まり、収縮しない糸が立ち上がってクッション性のある素材になる。すでに、日本では大手寝具メーカー向けを中心に販売中で、1枚3万8000円の高価格ながら、堅調に推移する。今回のテクテキスタイル出展で「欧州でのビジネスパートナーを見つけたい」としている。

 同クッション材に続き、スーパー繊維使いの開発にも意欲を見せており、クッション材と連動させながら事業化を目指す。