逆風の中で・テクテキスタイル訪問記(1)出展・来場は過去最高
2009年06月29日 (月曜日)
16~18日、ドイツ・フランクフルトで開催された産業用繊維・不織布専門見本市「テクテキスタイル」。出展者数は43カ国から1201社(前回の2007年は1119社)、来場者数も85カ国から2万3300人(2万2876人)と、ともに前回を上回り過去最高を更新した。世界同時不況下で、産業用繊維・不織布の需要が大きく落ち込むなかでの開催にもかかわらず、予想に反した好結果。関連企業がテクテキスタイルに引かれる理由は何か。日系の出展企業を中心に探る。
会場となったフランクフルト国際見本市会場。テクテキスタイルは3ホールを使用して開催された。米国・デュポン、ドイツ・フロイデンベルグ、オランダ・DSMなど大手企業が出展しておらず、出展を取りやめた日系企業(東洋紡やトーレ・インターナショナル・ドイツ)もあるなど、世界的な景気低迷の影響をうかがわせた。しかし、展示会そのものは活況だった。
初日の16日朝、フランクフルトは雨。天候のためか午前中は比較的来場者が少なく感じたものの、午後からはかなり来場があり、2日目などは混雑するブースが数多く見られた。その一つが帝人グループのブースだ。オランダのテイジン・アラミド、ドイツのテイジン・モノフィラメント・ドイツ、そして帝人ファイバーの3社共同出展で、4号館を入ってすぐ右手に陣取ったブースは最大級と言ってよい。
ただ、商品展示スペースがわずか。大半がテーブルといすで占めたが、そこが満杯。需要家と思しき人物が次々と訪れる。テイジン・アラミドが主体になってブース全体を構成しているそうで、これが欧米流らしい。
帝人ファイバー・工業繊維事業部の朝比奈達土木・環境資材課長代理は「ミーティングの予定を数件組んでおり、クッション材“エルク”については他に会議室を設けている」と明かす。同社が展示会場で新規顧客を探すよりも既存顧客とのミーティングに重点を置いていることがよく分かる。
エアバッグナイロン66大手のポリアミド・ハイ・パフォーマンス(PHP)も同じような構成で、来場者には飲み物が振る舞われ、談笑する姿が散見された。




