逆風の中で・テクテキスタイル訪問記(4)新素材も少なくない
2009年07月02日 (木曜日)
永平寺サイジング(福井県吉田郡)、KBセーレン(大阪市北区)、萩原工業(岡山県倉敷市)、そして東レ子会社で、英国のトーレ・テキスタイルズ・ヨーロッパ(TTEL)。この4社はテクテキスタイル初出展だけに、顧客開拓に意欲を見せた。
永平寺サイジングは自社で糸から織布、仕上げ、縫製まで行う多層構造織物によるクッション材を提案した。倍増の年間4万枚に拡大するため、欧米、中国など海外市場を開拓する。そのための出展だ。
日本では大手寝具メーカー向けを中心に販売中で、1枚3万8000円の高価格ながら、堅調に推移する。「欧州でのビジネスパートナーを見つけたい」と語った河合常務。来場者からは高いという声が多かったが「日本でも最初はそうだった」と性能面の高さに自信を示す。
フラットヤーン製造の萩原工業も顧客開拓に意欲満々。合成樹脂事業部ターピー事業ユニット営業部の小黒宰芳海外営業グループリーダーは「既存顧客は呼んでいない。あくまでも新しい顧客の開拓が出展の狙い。関心も高く、出展して良かった」と言い切る。そのメーン商品が災害用や貯水用タンクの腐食防止用シート「ウオータータンクライナー」。ポリエチレン製フラットヤーン織物にポリエチレン樹脂をラミネート加工したものだ。
旧カネボウ合繊以来の出展になるKBセーレン。導電繊維「ベルトロン」、ウレタン不織布「エスパンシオーネ」、熱融着ポリエステル長繊維「ベルカップル」、複合モノフィラメントに加え、鞘部分に酸化チタンを練り込んだ「イレード」を初披露した。光は通すが熱は遮断する新素材だ。野口章一郎新規事業販売部長は「初日の午前中だけで40社以上の名刺が集まった。反響は大きい。欧州に事務所もないので、エージェント、モノ作り拠点を探したい」と語る。
TTELは「産業資材強化による構造転換」(唐沢明会長兼社長)を垣間見せた。衣料用ポリエステル長繊維織物の落ち込みもあり、産業用を中心とするその他分野は3分の2。メタ系・パラ系アラミド繊維やフッ素繊維を使った防護服向けの「サーモガード」、メディカル用の「シー・イット・セーフ」、さらに金属代替として繊維によるベアリング製品などを出品。「当社は変わる途上。テクテキスタイルで新たな顧客をつかまえたい」と意欲を見せた。




