逆風の中で・テクテキスタイル訪問記(5)大手とは違う常連組も
2009年07月03日 (金曜日)
テクテキスタイル常連組は、帝人やクラレなど大手企業だけではない。アキレス、カイノール・ヨーロッパ(群栄化学工業子会社)、アトランタ・ニッセキ・クラフ(ANCI・新日本石油子会社)なども過去数回出展してきた。
今回、アキレス(東京都新宿区)は特殊コーティングを施し、傷がつきにくい塩ビフィルム、透過度の高い塩ビフィルムなどを簡単に実験で分かるような展示を行った。「欧米での知名度も高まっており、立ち止まって話し込んでもらえる顧客が多かった」とプラスチック部門海外業務部の奥村毅海外マーケティング課長は言う。
フェノール樹脂を繊維化したノボロイド繊維「カイノール」を欧州販売するカイノール・ヨーロッパ。今年4月、カイノールを生産する群栄化学工業(群馬県高崎市)により子会社化された。群栄化学工業は日本での販売子会社、日本カイノールも吸収している。カイノールは難燃性(限界酸素指数30~40)に加え、溶剤回収装置や水処理カートリッジフィルターの活性炭素繊維の原料にもなる。
群栄化学工業の羽鳥東一郎環境・エネルギーユニット長は「インド企業からは難燃性だけでなく、水処理用などで関心が高い」と語る一方、高価格、強度が低いという弱点を解消するため、難燃用途では混紡などのサンプルをそろえる必要があると見る。
ANCIのブースにはグループの新日石プラスト(東京都港区)が生産する経緯直交不織布「ミライフ」も展示されていた。2010年に08年度に比べ5倍増となる年間500トンを目指すミライフ。その一環として出品した。そこにはダイワボウポリテックのマスク「プロテクシールド」が。生産工程でミライフを活用するらしい。
彼らは常連組ではあるが、同じ常連の大手企業とは異なり、かなりの商品展示を行い、ブースで活発な売り込みを行っている。大手のようなPRなどを行えないだけに、こうした展示会は彼らにとって有用ということだろう。
景気悪化により東洋紡、東レインターナショナルドイツなどの日系企業が出展をキャンセルしたものの、展示会は様々な活用の仕方がある。数年ぶりのテクテキスタイル取材は改めてそう感じさせた。




