クラレ/水処理事業を拡大/15年度に500億円規模へ
2009年07月17日 (金曜日)
クラレはアクアビジネスを拡大する。子会社クラレアクアの第三者増資を引き受け、クラレの出資比率を55%から82%に高めてクラレ主導にするとともに、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)中空糸膜を開発し、今秋から販売するなど事業を拡大。15年度には500億円の売上高を目指す。
同社はこの2月に野村マイクロ・サイエンスと合弁で水処理トータル企業のクラレアクアを設立したが、このほどクラレ主導の事業運営、推進責任体制を明確にし、事業強化を図るため増資した。
また、親水化PVDF中空糸膜を開発。親水化で汚れが付着しにくく、超寿命で透過水量を上げることができる。膜の孔径も0・02~2ミクロンと幅広い。今秋に市場に投入し、3年後50億円の売上高を目指す。
さらにシンガポールでPVAゲル「クラゲール」を使用した汚泥減容排水処理システム「ゼクルス」の試運転を開始。海外での展開も活発化し始めた。
同社の時任康雄アクア事業推進本部長は、「超純水製造・回収を中心に08年度の売上高は50億円前後。これをベースに、工業排水処理・回収、シリコンなど有価物回収事業を広げ、将来的には海水処理事業にも取り組むことで、15年度には500億円規模に拡大したい」と、アクアビジネスに期待する。




