上海3展示会始まる/日本からも7社出展/インテキ(ホーム)に872社
2009年08月26日 (水曜日)
【上海支局】「インターテキスタイル上海(ホームテキスタイル)」「ヤーンエキスポ」「中国国際ニット博覧会」の3展示会が上海新国際展覧中心で始まった。中国国際貿易促進委員会紡織行業分会、メッセ・フランクフルト〈香港〉などの主催で、開期は27日まで。
インターテキスタイル上海には24カ国・地域から872社が出展した。うち717社が中国国内からの出展。ドイツ、台湾、パキスタンなどの常連組のほか、マレーシアやベラルーシが初めて参加した。海外からの出展は155社となり、海外ブースの総面積は前回より12%拡大した。
開会前から長い列ができたことからもその注目度の高さがうかがえる。山東省から足を運んだカーテンの卸売業者は「1泊2日の予定で上海に来た。流行の最先端を行く上海の展示会なので幅広く見て回りたい」と期待を語り、「値段が折り合えばぜひ仕入れたい」とビジネスチャンスを狙う。
日本からは、前回より1社多い7社・団体が出展した。日本テキスタイルデザイン協会は日本市場は飽和状態だが、中国には開拓の余地があると見込んで前回に続き2回目の出展。欧州の展示会は作品テーマを決める場合が多いが、インテキ上海では全く自由。佐々木尚理事は「中国のバイヤーはテーマにこだわらず幅広く何でも見たいと考えているようで、良い意味でフレキシブル」と語る。欧州でデザインを購入している中国人バイヤーも多く、「ここ数年で一気にレベルが高くなった」と同氏は分析する。
「トレンドを意識せず、メードイン・ジャパンのブランド力と独創性で勝負する」と意気込むのはデザイン会社のサロン・ド・サカイ。日本国内にスタジオを持ち、欧米向けのビジネスが多いが、目利きの中国人バイヤーが増えてきたことで、前回に続き出展した。価格は欧州と同レベルで設定し、メードイン・ジャパンとしてのクオリティーで中国市場での可能性を探る。