北京で3展示会開催

2010年03月30日 (火曜日)

 【上海支局】北京では今週、繊維・アパレル関係の展示会開催が集中する。28日から中国国際服装服飾博覧会(CHIC)が始まっており、きょう30日からインターテキスタイル北京が開幕。31日からは糸の展示会、ヤーンエキスポも開かれる。3展示会合わせた展示面積は41・23万平方メートル、出展5944社・団体(うち約25%が大陸外)で、100以上の国・地域から26万人の来場を見込む。中国紡織工業協会は、調整局面を経た中国繊維産業が新たな発展への道を進む結節点と位置づけている。

インターテキスタイル北京/規模拡大してきょう開幕/「日本ゾーン」を新設

 【上海支局】「インターテキスタイル北京アパレルファブリックス」が、きょう30日から4月1日まで、メッセ・フランクフルト〈香港〉などの主催により、北京の中国国際展覧センターで開かれる。11春夏素材を主な対象とする今回の展示会は、主催者によれば、約5万平方メートルの展示総面積を使い、17カ国・地域から1100社が参加する。昨年3月開催の前回展には、14カ国・地域から1000社が出展し、65カ国・地域から2万4308人が来場した。

 今回展の展示レイアウトは、次のような特徴を持つ。

 (1)高級素材に絞った新しい「欧州ホール」を3号館に設ける。ドイツ、イタリアの各国パビリオンに加えてトルコ・英国出展者による「ウールゾーン」を含む。

 (2)「日本ゾーン」を新しく4号館に設ける。クラボウ、双日ファッション、須磨商事、サンウェル、瀧定名古屋、宇仁繊維、ヤギが、中国会社も含めて参加する(ダイセンなど日本ゾーン以外に参加する日本あるいは日系企業もある)。

 (3)韓国、パキスタン、台湾も独自のパビリオンを設置する。

 (4)海外付属品ゾーンを5号館に設ける。

 (5)約750社の中国出展企業を、製品の最終用途によって区分する。スーティング(1A1、1A2、1B1号館)、レディースウエア(1B2、8A、8B号館)、カジュアルウエア(6、7号館)、スポーツ/機能ウエア(2号館)、付属品(9号館)。中国出展者のブース規模が大きくなっているため、前回に比べて号館が1つ増えた。また、新しいプリントファブリックゾーンをレディースウェア館に設ける。 

CHIC/大手が独自色競う

 【北京=高橋要】18回となる中国最大のアパレル展示会CHICが28日から、北京の中国国際展覧中心・新館で始まった。展示面積は約10万平方メートルで23数カ国・地域から771社・団体が出展している。4日間の会期で10万人以上の来場を見込む。

 中国大陸からは467社が参加。大手は大規模ブースを構え、独自色を競っている。アパレル最大手の雅戈爾(ヤンガー)は、2007年にライセンス契約を結び、昨年から店舗展開を本格化した米紳士服ブランド「ハート・シャフナー・マークス」のコレクションを展示。ダウンウエア専業から総合アパレルへの脱皮を図る波司登(ボストン)は、紳士服とカジュアルウエアのラインを前面に押し出している。

 日本からはニットウエアの丸金商事(新潟県五泉市)、帽子の重松(大阪市中央区)、アクセサリーの内田(東京都台東区)が出展。手袋のヨークス(香川県東かがわ市)、婦人アパレルのストーフィ(東京都中央区)は現地法人から参加した。初出展のストーフィは浙江省湖州市に自社工場を持ち、日本へ供給しているが、自社ブランドで中国国内販売に乗り出す考え。日本から無縫製ニットウエア「ホールガーメント」も輸入する。