伊藤忠「モーリス・レノマ」/クラフト感覚大切に

2000年12月08日 (金曜日)

 伊藤忠商事は来春夏物から「レノマ・パリス」シリーズでの新ラインとなる「モーリス・レノマ」を導入するが、「原点のフィーリングを生かしながら新時代のマーケットに新風を吹き込んでいきたい」(田尻邦夫常務)とし、将来的には輸出を視野に入れた完成度の高いモノ作りを推進する。

 プレステージラインに位置付ける「モーリス・レノマ」は、モノ作りと売り場演出の一体化によって希少性と高級感を訴求。そのためデザイナーの山下隆生氏をクリエーティブディレクターとして起用することで、トータルなイメージを構築する。

 山下氏は「クラフトワークを大事にし、時代性や感性、各社のノウハウなどを融合させて手抜きのないいいモノを提供していきたい」と抱負を語っている。

 新ラインの展開アイテムはバッグ(一万五千~三万五千円、サブライセンシー企業=味岡)、ハンカチ(二千~四千円、ブルーミング中西)、婦人靴(一万七千八百~二万三千円、ア・ドゥ)、紳士靴(二万~三万円、クラウン製靴)、ジュエリー(七千~十一万円、ビークリエイト)。

 販路は百貨店でのコーナー展開に限定し、全アイテムを集積してブランド訴求を図る。売り場面積は十五~三十坪を基準に展開する。