TSD/WJ織機を100台増設/長繊維織物の高度化図る
2010年07月22日 (木曜日)
【上海支局】合繊織布・加工の東麗酒伊織染〈南通〉(TSD)は、長繊維織物の高度化を目指しウオータージェット(WJ)織機約100台とカレンダー機などを増設する。増設分の本格稼働は来年夏を予定する。これに先立ち、ニット染色の増設分も今冬に稼働する。
同社の鈴木秀利副董事長・副総経理によれば、生産する織物の高度化を通じて付加価値向上を図る。増設するWJ織機は、22デシテックスなどポリエステル細繊度糸による高密度織物や、ストレッチの広幅織物などに対応するもので、スポーツ・カジュアル用途狙い。生産する織物の中身を変えていくとともに、これまで外注していた部分を内製化する狙いも含む。
織機200台の設置が可能な別棟の建屋を南通の同社工場内に建て、まず約100台を導入する。月産50万メートル程度の生産能力に相当する。カレンダー機など準備機を先行して入れ、織機を含めて本格稼働するのは2011年夏になる。
TSDは、織物に先立ち長繊維ニット染色の増設工事も進めている。月間加工能力を現有の40万メートルから80万メートルに倍増するもので、今冬に稼働する。